700馬力のトヨタ カムリ!!


セダンタイプの乗用車として知られる「トヨタ・カムリ」。一般的には日常の足のファミリーカーとして街中で使われるものですから最大出力も140〜160PS程度のものなのですが、先日11月4日アメリカはラスベガスで開幕された自動車・部品の見本市『SEMAショー』でトヨタのMotorsports Technical Centerが公開した「Toyota Sleeper Camry」はそうした馴染み深いイメージから一変・・・本格的なドラッグマシーンとなっているのです。

 Toyota Sleeper Camryは、一見すると量産車タイプのカムリそのままなのですが、中身は完全にドラッグレース仕様のパワーマシーンとなっており、軽量で剛性の高いフルチューブフレームのレーシングシャシーに、ピックアップトラックであるタンドラの5.7リッターV8エンジンをベースにTDRのスーパーチャージャやニトロが搭載され、その最大出力は850psにまでパワーアップ。ドラッグコースの1/4マイル(約402メートル)を僅か9.80秒で駆け抜けてしまうといいます。

 完全なドラッグレース仕様のため内装やトランクルームなどは一切排除されているのですが、油断したスーパーカーすらも追い抜いてしまうようなパワーを秘めている、まさに羊の皮を被った狼を体言したマシン。Super Street Magazineから公開されたレビュー動画ではその内部の様子なども写されていると共に、「ボディを人力で剥がす」というユニークな光景も見ることが出来ます。