発売から25年 日産のR32型GT-R、米国で輸入解禁となり格が高騰中!


コレクターズカーは安全な投資先として見られており、主要な金融メディアの間でもその有望な実行例がよく紹介されている。ポルシェ「911」の空冷モデルは価格は高騰していて、その上限を知るには、SpaceX無人ロケットでも打ち上げる必要があるほどだ。一方で、新規株式公開(IPO)を申請したフェラーリは、投資家たちにフェラーリクラシックカーではなく同社の株にお金をつぎ込むよう働きかけているという前代未聞の状況にある。そんな中、英国の中古車サイト『Classic and Performance Car』が、日産「スカイライン」に詳しいクラシックカーの専門家の話として伝えたところによると、製造から25年以上経った「R32」型 「スカイライン GT-R」の価値が、ここ10ヶ月で倍増しているという。値上がりの理由は、この第2世代GT-Rの誕生から25年が経過し、ようやく米国への輸入が合法的に解禁となったためだ。ただし、専門家によると、このトレンドは走行距離の少ない「非常にきれいな状態を保った車両」に限られた話だという。早速、米自動車メディア『Road & Track』が、同車を輸入した米国のいくつかの会社に取材を行ったところ、3倍近い値上がりを見せるケースもあることが分かったそうだ。また、ニスモ仕様などの特別モデルは、それ以上に高騰しているという。しかしその一方で、業者の話では、極上車に拘らなければ手頃な価格の車両も見つかるとのこと。スカイライン GT-Rは、 トヨタスープラ」やマツダRX-7」のように、主に走り屋に人気のあるパフォーマンス・カーであるため、改造車や修復歴のある車両など様々な程度のクルマが存在している。例えば、『Road & Track』が取材をした輸入販売店のMontu Motorsには、 2万5,000ドル(約310万円)前後の価格を付けた在庫車両がある。Japanese Classics LLCのクリス・ビショップ氏は、現在の価格高騰はあくまで一時的なもので、優良な車両が買い取られ、より新しい年式のモデルが輸入できるようになるにつれて、 「価格は安定し、その後は下落する」と予想している。